【UFC270】経験と技術をつけ強くなったガヌー。弱くなったボブサップ
UFC270メインの勝者はガヌーでしたね。
試合を振り返りつつ思ったことをつらつら書いていこうかなと思います。
まず序盤としてはガーヌが前蹴り・早いジャブを当てていきます。素晴らしいフットワークでした。それと組んでケージレスリング。中間距離絶対潰すマンと化していました。これを続けてスタミナを削り後半勝負な作戦かなと思いました。
ガヌーはパンチが当たる距離をなかなか掴めずに苦戦。しかし組んだ時に組み負けることは無く、ここで相手の組み力を見て後半の展開に持っていったのか。時折見せる怪物パンチは空振りながらも寒気がします。
第3ラウンドが勝負の分かれ目かなと。
これまで通り前蹴り・ジャブで距離をとりながらアウトボクシングのガーヌ。ガヌーはその蹴りをキャッチしてテイクダウン。グラウンドに持ち込みました。ここからトップキープ。単純な組技スキルならガーヌの方が上だったのかもしれませんが持ち前のパワー×グラップリングスキルを持ってグラウンドで完全にドミネイトするガヌー。
柔よく剛を制すと言いますが、剛が柔を備え蹂躙するみたいな感じですかね。
怪物を倒すスキルを怪物が手に入れてしまった感。絶望です。
このラウンドでがっつり削られたガーヌ。まぁ手数が少なくても近寄られるだけで相当なプレッシャーでしょう。グラウンドでも上にのし掛かられただけで俺ならタップしそうです。
インターバル中にガヌーのセカンドが
『いい感じだ!マイクタイソンのようなヘッドムーブからジャブ・ジャブ!』みたいなことを言ってましたね。(英語苦手なので違ったらごめん)
その次のラウンド以降も頭を振る様子は一ミリも無くて笑いました。
外国のセカンドのlet's go baby!!みたいなノリノリな感じのセリフ俺も言われたい。
4ラウンドも圧倒的パワーのガヌー。うまくアウトボクシングしてましたが距離を一気に潰されテイクされるガーヌ。
コツコツ当てるパウンドとかよく言いますけど、絶対にこれコツコツじゃねえだろ。ガツガツくらいは絶対に強いよと思ってました。
5ラウンド。判定では負けると悟ったガーヌ前に出ます。蹴りにストレートと倒せる打撃を打ち始めます。そしてテイクダウン。初めてトップを取ったガーヌ。うおぉこっから逆襲だ!!!と思った矢先エスケープで取り返すガヌー。絶望です。したから足関節を狙ったガーヌ。個人的にはチャンス来た!逆転あるか!?とテンション上がりましたがTwitterのグラップリング有識者達が『いやヒールフックは無いわ何で今やった?』的な意見が多く見られMMAは奥が深いなと。
筆者は組み技はわからぬ、しかしMMAには人一倍敏感であるって感じなので寝技も練習してみたいなと思うところ。
最初的にそのまま寝かせて試合終了。
ガヌーの3-0判定勝利です。
これでMMA星人が地球に攻めてきた時の人類代表が決まりました。
技術を覚えて弱くなったボブ・サップ。
— 鬼越トマホーク 坂井良多 (@sakai026) 2022年1月23日
技術を覚えて強くなったフランシス・ガヌー。
秒殺で連勝してきた化け物パンチが当たらず、デリック・ルイス戦の悪夢が蘇った時にガヌーを助けたのは組み技だった。
MMAはほんと奥深い。
ガーヌもほんと魅力的。
化け物同士の技術戦は斬新で面白かった!
翻訳では無いんだけど、格闘技での進化と同じぐらいガヌーの英語力の進化には毎回感心してしまう。🤯
— blackcat (@akitheblackcat) 2022年1月23日
UFCデビューの頃は全く喋れなくて通訳が必要だったのに、今は政治家のごとくスムーズにメディアと話している。
🔥🔥🔥 pic.twitter.com/biRVbX8bsM
なるほどねぇと思ったツイート。
ボブサップは格闘技の技術を習得して格闘技の怖さを知り弱くなった。
ガーヌは格闘技の技術を習得し天才のフィジカルと合わせて最強になった。
ガヌーは努力家なんだなぁとしみじみ思う私でした。