しがないボクサーによる格闘技解説・考察・予想

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『UFC ON ABC』: HOLLOWAY VS. KATTAR Fight Review マックスホロウェイの強さは!?ケーターのホロウェイ攻略作戦は!?

みなさんこんにちは!!

今日はこちら!!

 

UFC ON ABC: HOLLOWAY VS. KATTAR


を解説していこうかなと思ってます!

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おそらくこの試合の勝者が次のタイトルショットに挑めるでしょう!両者ともバチバチのストライカーで楽しみです!!

 

1ラウンド

左ダブルジャブから入るホロウェイに対して

ケイターはカーフキックを打ち込みます。

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前回・特に前々回のヴォルカノフスキー戦

ホロウェイはこのカーフキックに苦しみます。

前脚を効かされ得意の右は思うように振れず

サウスポーにスイッチしますが

左ストレートは右と比べると怖さがないなぁと言う印象でした。

ホロウェイはそこまでスイッチするタイプでもなさそうですし。

 

何回か足が流れるホロウェイ。

これは嫌な予感!と思いきや。

 

ホロウェイの右が当たり始めます。

リズムを掴むとホロウェイはもう無類の強さです。

UFCの有効打数記録を作ったブライアン・オルテガ戦などに見れますがホロウェイは右の当て感が半端じゃない。

気持ち良く右を振らせては絶対にダメな人です。

 

そして左のジャブ・フック。上下の打ち分け。フェイントにもキレが半端なくある。

今日のホロウェイは絶好調過ぎるぜ。

とラウンド中盤には一方的な試合展開になりかけていました。

 

2ラウンド

ケイターの方がリーチはあるはずですが

ホロウェイの距離感が抜群。

ジャブや前蹴り等をバックステップでいなし

ステップインして左から右ストレートを面白いように当ててこのラウンドの中盤右のショートでダウンを奪います。

 

打撃数は

head 31:16

body 13:3

leg 10:8

とホロウェイが大きく離しています。

 

特に縦拳ジャブや左フックから右のストレートがキレ良く上下左右のチラシも本当にすごかった。

 

ラウンド終盤には右肘も当てていきケイターはカットします。もう血まみれ。

 

しかしラウンド終わりケイターは笑いながらグローブタッチ

気持ちが強いで片付けられないくらい

気持ちが強い…

 

3ラウンド 

ラウンド序盤

二人の距離が詰まりパンチの交換があります。

ケイターはいい形で首相撲から肘・もみ合いでのショートアッパーと

前半はかなりいい展開を作れていたかと。

 

しかしホロウェイは右ミドル→左スマッシュと打ち込み主導権を譲りません。

ホロウェイはこの試合右の関節蹴りをよく打っていました

 

関節蹴りは前足で打つのが一般的だと思っていましたが

ミドルと関節蹴りモーションはほぼ同じ。

ロー・ミドル・ハイキックの軌道を同じにするみたいなのは

ムエタイ選手や空手家がやると言いますが

関節蹴りとミドルの軌道が似てると思ったのはこれがお初です。

 

関節蹴り↓

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右ミドル↓

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 写真だとわかりズラいですね、、、

是非お時間ある方は試合を見てみて下さい。

 

この後も3ラウンド中盤ホロウェイはパンチをまとめてから膝。

スイッチしながらの左ストレートと多彩な打撃を披露。

一方ケイターもワンツーをクリーンヒットさせ

ジャブも徐々に顔面を捉え始めます。

 

3ラウンドケイターいいじゃん!

わからないなと思っていましたが

 

そういえばホロウェイは殴られると逆にエンジンかかってくるタイプでした。

いるよね。泣いてからメッチャ喧嘩強くなるやつ。

 

ラスト1分ちょいくらいからホロウェイのえぐい右ボディが

2発入ります。ここからがホロウェイ劇場のスタートです。

多少ジャブ・右クロスも入れられてましたが寧ろ気合入ってきたかのような挑発パフォーマンスにノーガードディフェンスや打撃のラッシュと終われば完全に3ラウンドもホロウェイでしょう。恐るべし。

 

4ラウンド

このラウンドもやはり終始ホロウェイペース

ラウンド序盤は相手のストレート系をスウェーでかわし鋭いワンツー

距離設定が抜群です。そしてこのラウンドからボディブローが増えます。

特に左のボディはジャブしか打ってなかったのがレバー打ちも入れてより

打撃のバリエーションが増えたラウンドかと。

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何この地獄みたいな数字、、、ボディの数は約4倍。

どれだけしっかりと上下に打ち分けているかがわかりますね。

顔面だけしか打ってこない相手は以外と楽ですし。

逆にこれだけ上下に打ち分けられると本当にいやです(涙)

 

ラウンド中盤では打撃を効かせラッシュ。

ここで顔面だけではなくしっかり腹も打つ。流石です。

 

後半やや攻め疲れたのか

ケイターに押される場面もありましたが

間違いなくホロウェイのラウンドでしょう。

 

5ラウンド

 いよいよファイナルラウンドです。

正直もうホロウェイ勝つだろと思ってみたのですが

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ケーターのこの表情。

かっこ良すぎます。傷の似合う男世界選手権があれば彼が優勝です。

 

内容はここでも終始ホロウェイのペース

打撃を上下に当てまくり散らしまくりです。

 

時折ケーターの出すスイングショットも完璧に見切ってる感じ。

もう止められない。ノリノリなホロウェイ。

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これ以外にマット指差して足止めて撃ち合おうパフォーマンスもしてました笑

写真の下打撃数の表が恐ろしい事になってますね、、、

ケーターの2ラウンド合計打撃数の二倍以上を1ラウンドで与えています。

 

結果は判定でもちろんホロウェイの勝利。

ただケーターは気持ちの強さ・体のタフネスさがもう人間じゃなかった。

 

次戦が楽しみなホロウェイさん。

ホロウェイvsオルテガ2もしくは

ホロウェイvsマゴメドシャリポフを期待しちゃいます。

 

今日はこの辺で!

また見に来てくださいなぁ〜