しがないボクサーによる格闘技解説・考察・予想

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【UFCファイトナイト】カルヴィン・ケイターvsギガ・チカゼ UFC無傷のギガにUFC男塾塾長ケイターが激勝

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UFCファイトナイト・ラスベガス』

1月16日(日本時間)フェザー級

○カルヴィン・ケイター(米国)

●ギガ・チカゼ(ジョージア

 

フェザー級注目の一戦

 

必殺三日月蹴りと言うと菊野選手を思い浮かべる私ですが時代はチカゼです。

 

19年にUFCに参戦。UFC無傷の7連勝、キャリア9連勝中。

 

死んでも喰らいたくねぇ

泣く子も黙るギガキック。

 

三日月蹴りって英語ではギガキックというのですね。柔術を外国人が「ジュウジュツ〜」って言うのが好きなので私的には三日月蹴りも「ミカヅキキック」って言って欲しかったです。

 

 

 

対するはカルヴィン・ケイター

 

RIZINの漢塾塾長が石渡氏ならUFC漢塾塾長は彼でしょ。

生傷の似合う漢世界選手権があったならば彼が優勝です。

 

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マイケル・チャンドラーもかなりの漢塾っぷりですがなんとなくベラトールのイメージがあります。

 

直近ではマックス・ホロウェイ相手に気迫の戦いを見せたケイターはレスリングベースの選手ですが高いスタンド技術・タフネスと多くのスキルを持つコンプリートファイターでUFCフェザー級5位の実力者です。

 

【1ラウンド】

チカゼはカーフをバシバシ当てていきます

うわー速攻効いてきそうって感じの蹴りです。

流石空手家。

 

ケイターは三日月を警戒してかスイッチしながら距離を詰める

ケイターの作戦として中間距離にいると強烈な蹴りが上から下まで飛んでくるので近距離戦に持っていきたいのかなと

 

チカゼもスイッチを多用していました。

喧嘩四つの方が三日月等蹴りは使いやすい。

構えを変え相四つにして詰めてくるケイターに対して喧嘩四つにして蹴りの距離をキープするように下がりながらスイッチしながらの立ち回り。

 

試合序盤スタンドの攻防ではチカゼ有利かなと

 

 

ラウンド終盤ケイターがテイクダウン。

グラウンドでの攻防ではケイターが有利。正直差があるかなぁと見てて思いました。

 

【2ラウンド】

スタンドでは詰めて行きたいケイターと距離を取りたいチカゼの構図。

三日月を蹴っていくチカゼだが下がらないケイター。ここで下がるとジリ貧になる。

 

ジリ貧になるとわかっているけど下がってしまうのが三日月蹴りなのだが流石塾長ケイターさん。下がる気配がない。

 

そしてケイターの肘打ち。

めちゃくちゃ綺麗に当ててましたね。

 

からのテイクダウン。

テイクダウンディフェンスは鬼の強さなチカゼですが寝かせてしまえばこちらのものって感じです。

 

こうなるとストライカーはきつい。

晦日の朝倉vs扇久保を思い出します。

 

【3ラウンド】

チカゼのスタミナが消耗してきた印象がありました。

やはりグラウンドの攻防で削られたか。

距離で外していたパンチをコツコツ貰い始める

 

スタンドでも主導権を握られつつあるチカゼ。

時折パンチをまとめますが一向に下がらないケイター。

 

チカゼは蹴りも少なくなっていった印象

やはりテイクダウンを警戒してなのか。

 

【4ラウンド】

チカゼは消耗が激しくなりパンチをおでこで受ける大作戦に切り替えたのかせざるを得ない状況なのか。

スタンドでも完全にケイターが主導権を握ります。

 

そしてケイターの肘打ちです。

強烈です。

 

試合序盤からちょこちょこ出してましたがここら辺から一気に増えます。

 

おでこで受けられると拳が壊れる可能性が高いため変にパンチ打つより頭下げたところにテンプル目掛けて肘打ちって感じ。

 

蹴りが少し復活してきたチカゼですが

要所は完全にケイターに抑えられるラウンドでした。

 

おそらく1〜4ラウンドまでケイターでしょう。

 

【5ラウンド】

いくしかないチカゼ。

テイクダウンを恐れずバンバン蹴って行きますが下がらないケイター

 

パンチの連打等チカゼの意地と言いますか

スタミナが切れている状態からあそこまでまとめていけるのって本当にすごいなと。

 

しかしケイターは肘打ちを相変わらず綺麗に当てて行きます。

普通の肘打ちから回転肘・縦肘ともう肘打ちのデパート状態。

 

食い下がるチカゼを危なげなくボコボコにしたって感じでした。

 

UFCランキング5位は半端ないって事がわかりました…

 

試合結果は判定3-0(50-45×2, 50-44)でケイター勝利

 

ケイターは終始プレッシャーをかけ距離を潰し多少蹴りを貰おうとも怯まない漢っぷりがすごい試合でした。あと肘打ち上手すぎです。

 

そして負けはしましたがチカゼも最後まで試合を諦めずパンチをまとめたり鬼のTDなど強さを感じられる内容。

 

 

ケイター試合後なのに顔めちゃ綺麗やん。

 

兎にも角にも凄い良い試合でした。

オススメです。